数多くのメリットを備えた天然繊維

シルクは風呂敷の素材として人気があり、その理由は多くのメリットがあるためです。

まず正絹は肌に極めて優しいのが特徴で、これは人間の肌と似た成分で構成されているためです。

肌にすーっとなじむ感覚は、他の素材では実現ができません。保湿性の高さも見逃せないメリットで、触れたときの感触が滑らかです。必要な湿度をしっかりと蓄えてくれることから、風呂敷の素材によく活用されているのです。

光沢感も正絹の大きな魅力その光沢感も正絹の大きな魅力で、フィラメント繊維である唯一の天然繊維という特徴があります。高級素材でもあるため、大切な方に贈り物をするときに使用する風呂敷の素材としても重宝するでしょう。

静電気が起こりにくいのも魅力で、これは水分を蓄える保水性があるためです。パチパチとした静電気が起こらないので安心して使用できますし、ホコリやダニなどの誘引を抑えることもできます。

つまり年間を通して清潔に使用できる素材というわけです。マイクロフィブリル構造のシルクは、通気性が抜群に優れています。空気を抱え込むことで保温すると同時に、通気性がよいので常に新鮮な空気と入れ替えることができます。

極めて高機能の素材ゆえに、素材選びで迷ったときに選んでおけば間違いないと言われるほどです。

少ないながらもデメリットがある

極めて高機能で優れた天然素材のシルクですが、デメリットがないわけではありません。

太陽光に注意まずタンパク質が主成分であるため、紫外線への耐性が低いのです。それゆえ太陽光の当たりやすい場所に保管しておくと、繊維質が乱れてボロボロになってしまいます。同様に着衣している状況においても、野外で長時間活動するようなケースでは注意が必要でしょう。

特に晴天の日は紫外線量が多いため、レジャーに活用すると繊維質が低下するおそれがあります。もちろん風呂敷として使用する場合も、野外では日陰に置くなどの対策が必要です。また正絹は摩擦に弱いデメリットもあり、これは繊維質が非常に細いためです。

引っ張っても傷みにくい反面、表面を擦るような扱いをすればすぐに傷んでしまいます。摩擦を受け続けると生地が細くなっていき、最後は穴が開いてしまう可能性があります。洗濯をするときも摩擦が起こりやすいので、他の衣服と接触しないように洗濯ネットに入れるなどの対策をしてください。

毛羽立ってきた衣服や風呂敷は傷んできた証拠なので、必要に応じて買い替えしましょう。表面摩擦を少しでも減らすためには、大切に扱うことが何より大切です。使用したら速やかに片付けるなどの工夫も重要です。