使用済みの材料を使った繊維

ペットボトルが原料

風呂敷の生地の一つでもあるエコイストは、使用済みのペットボトルが原料です。使用済みと聞くと中古のイメージが強くなりますが、この繊維は99%PET再生繊維です。普段自動販売機やコンビニなどでお茶などの飲み物を購入したとき、それを入れている容器がペットボトルですが、自販機の隣には回収ボックスが置いてあって飲み終わったらそこに入れて捨てることができます。全国には無数の自販機が設置されていますが、何かにはゴミ箱が設置されていないところも少なくありません。

この場合は、家に持ち帰ったり会社の中で分別ごみとして処分することでリサイクルに結びつくことができるわけです。風呂敷に使用されている99%PET再生繊維には、「mitate moyou」シリーズと呼ぶものがあるのですが、「mitate」は見立てを意味する言葉で日本の伝統的な表現方法の一つに数えることができます。

特定のモノを何か別のモノに見たてるなどの意味になるわけですが、雲を見たときそれがモコモコしている様子を羊雲と名付ける、リンゴの皮を工夫してウサギのように見立てるなどの意味になるわけです。柄のどこかにひつじ雲が隠れている、それを探す楽しみもあります。

京都府立南陽高等学校附属中学校の取材動画で話題

ペットボトルから作ったエコイスト繊維を使った風呂敷、「mitate moyou」シリーズにはこのシリーズのアイコンがデザインされていて、どこにそれが隠れているのか探す楽しみや縁取りのあるデザインは結ぶことで色がデザインになるなど、いろいろな魅力があるようです。

一般的に風呂敷と聞くとモノを包むアイテムもしくは道具を連想される人が多いですが、最近はインテリアに使用したり洋服のアクセント、持ちてを付けることでバッグとして活用することもできます。

エコイスト繊維風呂敷

京都府立南陽高等学校附属中学校の取材動画での中でも話題を呼んでいるエコイストですが、動画制作のテーマはSDGsでプラスチックなど再生樹脂を活用した風呂敷が採用された、このような経緯があるようです。

一般的に、プラスチックは高い素材ですからこれが柔らかい布になるなど想像もつかないかと思われますが、動画の中では実際にそれを手に持ち結び方の体験が行われています。ポリエステル繊維と手触りや見た目を比較するなどの様子が、映像の中に収められています。

その映像を見ることでポリエステルなどと全く変わらないもしくはそれ以上に手触りが良い、結びやすいなどの発見ができるのではないでしょうか。

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